Hobbit/Lord of The Rings/シナリオ別戦術

Sat, 06 Apr 2013 04:35:37 JST (2384d)

 ストラテジーバトルゲーム「Lord of The Rings」には、J.R.R.トールキンの小説「Lord of The Rings」のストーリー内であった出来事を再現した「物語シナリオ」の他に、Lord of The Ringsの世界観の中で自由にバトルを楽しむために、4つの「戦闘シナリオ」が発表されています。
 これらのシナリオはGames Workshopジャパンの公式イベントや大会などでも使われていますので、それぞれのシナリオの分析と戦術について考えてみたいと思います。
 本稿が唯一無二の正解というわけではなく、自分の編制や相手の編制、プレイスタイルなどにより無限大の可能性があると思いますので、読者が戦術を考える際の一助となれば幸甚です。

シナリオ1「救援隊」

シナリオ概説

 このシナリオは、悪の勢力の軍勢を突破し、善の勢力のヒーローとその部下たちが反対側のテーブルエッジから脱出するのが目的となります。
 

善の勢力の戦術

 このシナリオで勝利を収めるためには、

  • 1名以上のヒーローが脱出すること
  • 全軍の1/3以上のモデルが脱出すること

の2つの条件を満たさなければなりません。このためには、

  1. 悪の軍勢の戦線を上手くすり抜けてヒーローや他のモデルを脱出させる
  2. 悪の軍勢を殲滅し、ヒーローを含む残存兵力が、ゲーム開始時点の1/3以上いる

のどちらかの作戦を取る必要があるでしょう。

 まず、戦線を突破するための方策を考えてみます。この作戦を取る場合、相手を倒すことよりも、かわしてすり抜けることに重点を置きますので、相手より移動力に優れている必要があるでしょう。このため、突破させようと思っているモデル(ヒーローなど)は、飛行モデルや騎乗モデルなど、徒歩モデルの移動力の倍程度の移動力を持つモデルを選択すると良いでしょう。
 また、いかに移動力に優れていたとしても、真正面から相手にぶつかってしまうと、接近戦が発生して足止めされてしまう可能性がありますので、突破予定モデルと敵モデルの間に戦線を張って、敵を足止めできるように編制すると良いでしょう。

 ここで騎乗モデルを選択した場合、1モデル当たり一般的な徒歩モデルの倍程度のポイントコストが掛かりますので、モデルの絶対数で不利な状況になりますし、そもそも突破要員は出来るだけ戦闘参加したくないわけですから、その分更に戦闘要員が少なくなってしまいます。
 数に劣る側が数に勝る側と正面からぶつかると、コントロールゾーンの関係で戦線を食い破られる可能性が上がりますから、全軍を集中して一団となって進軍するのは好ましくないかもしれません。
 可能なら地形を上手く利用し、自軍も2手以上に分けて、敵軍が兵力を集中して食い止めるべきか、分散して全てを止めようとするか、悩ませると良いかもしれません。
 敵が分散してきた場合、当初突破予定だったモデルの一団が接近戦をせざるを得ない状況になることも有りえます。この場合は当初予定に固執せずに、誰が突破するか柔軟な運用が求められます。

 敵の殲滅を狙う場合、一般的なLord of The Ringsのゲームで使われる戦術どおりで良いかと思いますが、注意しなければならないのは、このシナリオのスペシャルルールにより、悪の勢力は『「大損害を受けている」ことによる【勇気】テストをしなくて良い』という点です。
 つまり、仮に数が同数だったとしても、こちらが1体倒し、相手が1体倒し、のように同じスピードで兵力が減っていった場合、善の勢力側は半分以上が倒された場合に【勇気】テストを要求され、そこから加速度的に兵力を失う危険性がある、ということです。全軍の生き残りが1/3未満になると、善の勢力は勝利の可能性がなくなりますから、自軍の損害と相手の損害を特に留意して、場合によっては作戦を切り替えるようにした方が良いでしょう。

悪の勢力の戦術

 このシナリオでの悪の勢力の勝利条件は単純で、善の勢力の勝利条件を阻止することです。

 このためには、

  1. 全ての敵ヒーローを倒す
  2. 敵軍を1/3未満まで撃ち減らす

のどちらかが有効です。さらにシナリオのスペシャルルールで『「大損害を受けている」ことによる【勇気】テストをしなくて良い』というボーナスがありますから、自軍の損害を省みずに、とにかく善の勢力の兵を倒していくことを狙うと良いでしょう。

 また、善の勢力が突破を狙ってきた場合、いかに敵を足止めして消耗させるか、騎兵にこちらの戦線を突破されないか、に留意すると良いでしょう。
 移動を阻害する地形付近に阻止線を張り、接敵によりコントロールゾーンを失ってもベースサイズの大きい騎兵モデルが通り抜けられないように注意しながら位置取りすると良いでしょう。

 あるいは、敵のヒーローが全て倒されると勝利条件を満たすことが出来なくなりますから、相手ヒーローに対し味方もろとも射撃したり、自軍のヒーローなどで接近戦に持ち込み、全力で倒してしまうのも良いでしょう。

 特に大会の場合ゲームの時間制限がありますから、自軍テーブルエッジ付近で待ち構えるよりも、戦場中央まで進出して早めに接近戦に入り、戦線を膠着させるのも一つの手かもしれません。尤も、わざと余計なところの距離を測ったり長考したりして、不正な手段で時間を稼ぐようなズルはしないように気をつけましょう。

※ ズルして勝ってもそれは実力じゃないし、自分も対戦相手も面白くないでショ(^^;)

シナリオ2「占領し、守り通せ」

シナリオ概説

 ランダムな戦場端からターン毎にモデルが戦場に登場します。シナリオ終了条件を満たした時点で、戦場中央から8cm以内に完全にベースの入っているモデルが相手の2倍以上いる側が勝利となります。

戦術

 このシナリオの肝となるのは、

  • ランダムな出現
  • 戦場中央付近へ多くのモデルを到達させること

の2点です。
 ランダムな出現については、こればかりはダイスの出目と相談になりますが、編制時点での考慮事項としては、何体かのモデルの出現が遅れが致命傷にならないように、少数精鋭編制よりも数で押す編制の方が、出目の偏りに左右される度合いが少なくなり有効でしょう。
 また、多少出現タイミングが遅れた場合でも素早く戦場中央に到達するために、歩兵ばかりではなく騎兵を多めに投入することで、戦場中央付近で優勢状態を作ることができるかもしれません。

 また、モデルの出現箇所の選定については、プレイヤーの腕が問われることになります。
 まず、自軍モデルの配置ですが、優先順位として、

  1. 戦場中央への最短距離を取る
  2. 同様に配置される敵モデルへの牽制を行う
  3. 射界を上手く取れる(又は敵の射界を避ける)位置

を考慮すると良いでしょう。
 これらについて考えると、接近戦モデルは、

  • 戦場端の中央付近の、
  • 移動困難な地形の外の、
  • 敵射撃モデルから充分な距離がある又は射線を妨げる情景モデルがある

位置に配置するのがベストでしょう。
 射撃モデルは逆に、

  • 戦場中央付近敵側に射線が通る、
  • 出現ターンから敵モデルを多数射界に納める、
  • 敵の突撃を受けにくい

位置に配置するのが良いでしょう。また、いざとなった場合に戦場中央に駆けつけることが出来るように、できるだけ戦場中央に近い場所だとなおベターでしょう。

 敵モデルを配置することになった場合は、この逆で、

  1. 戦場中央に到達するのに時間が掛かる
  2. 次ターンにこちらから突撃することができる
  3. こちらの射撃モデルからの射線が通りやすい

位置に配置してやると良いでしょう。

 戦場に出現した接近戦モデルは、近くの敵モデルが戦場中央に到達しにくいように(コントロールゾーンのルールを考慮に入れて)牽制しつつ、自身はできるだけ早く戦場中央に到達するように努めましょう。
 特に、出目が期待値どおりなら敵モデルの多く(半数)は敵側戦場端から出現してくる訳ですから、戦場中央から敵戦場端側に8cm程度進んだところを目指して進み、そこに戦線を構築することで、勝利条件となる戦場中央付近を制圧しやすくなるでしょう。
 先に戦場中央に到達できた場合、出来るだけ敵を戦場中央に近づけないように、時には相手を倒すことよりも後退させることを主眼において「盾で防御」の選択肢を忘れないようにしましょう。
 また、折角戦線を構築しても戦線の外側を回りこまれ、戦線の内側に敵モデルが侵入すると、今度は自軍モデルが戦場中央からはじき出される危険性が出てきますので注意しましょう。

 個々の接近戦に勝利できればベストですが、シナリオ終了条件はどちらかの兵が半数以下になったターン以降、毎ターン終了時にD6を振り1,2が出たら終了ですから、戦場中央付近を自軍が占めている場合、自軍損害が半数以上になる事を必要以上に恐れる必要はありません。
 但し、お互い僅差で戦場中央付近に密集している場合、「自軍が半数以下になった」ことによる勇気テストで戦場から取り除かれる危険を考えて、相手に損害を与える事に熱心になる必要が出てくるかもしれません。

シナリオ3「追い詰めた!」

 <未稿>

シナリオ4「決戦」

シナリオ概説

 両軍ともに全軍を配置し、相手を初期兵数の25%以下まで撃ち減らす事がこのシナリオの目的となります。

戦術

 両軍共にいかに自軍の兵を生かしつつ、相手の兵を倒していくかが重要になってきます。
 初期配置で前衛・後衛に分かれるような配置ロールになったとしても、あえて前衛を後ろ目に配置し、分断されないように気をつける、という作戦も考慮に入れると良いでしょう。

 また、ヒロイックアクションを上手に利用して、常に相手を分断し取り囲むようにすることで、戦闘において「追い詰めた!」状況を作ると良いでしょう。

 相手を半数以下まで減らすと、以後のターン相手は各モデルが勇気テストを行う必要が出てきますので、以後の展開が速くなりがちです。このときヒーローが生き残っていると「ひるむな!」のルールで生存率が上がってしまうので、相手のヒーローを積極的に倒しに行くのもひとつの作戦となるでしょう。


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