Wild Geese/救世騎士団 ワイルドギース

Sat, 06 Apr 2013 00:29:25 JST (2799d)

成り立ち

 帝国歴1520年。どこの国の歴史書にも記されなかったひとつの戦があった。
 騎士王国ブレトニアの、これまた名を記されぬ公爵率いる騎士団が、混沌洋を越え、アルビオン遠征に乗り出したのである(一説にこの戦争は、十字軍遠征のひとつとも、公がかの地の継承権を主張してのものとも言われる)。
 公はアルビオン侵攻にあたって、長きにわたりアルビオンの侵略、圧政に苦しんでいたアイリンの島の民に共闘を持ちかけた。アイリンはこれに応じ、かくて戦の火ぶたは切って落とされた。
 結果は、アルビオンの圧勝だった。公は戦に敗れただけでなく、不名誉な死を遂げたとされ、ブレトニアの歴史からその名と系譜を抹殺された。アイリンの民は、アルビオンのさらなる圧政に耐えかね、それぞれの領主に悲痛な陳情を訴えた。これに耳を傾けた一部の領主たちは、民を引き連れ、安息の地を求めて旅に出た。
 あえて更なる苦難の道を歩んだこの者たちを、人々は哀情と侮蔑と少しばかりの羨望を込めて、「ワイルドギース」と呼んだのだった。
 そして千年の時が流れた。

構成

 現在(帝国歴2520年)、ワイルドギースは"天地千年"キーラのもと、全ての民と貴族、騎士が放浪を続ける、流浪の民である。その放浪は、彼らの伝承によれば、実に千年にわたり、その間、世界中いたるところを旅してきたという。
 ワイルドギースも他の国家と同じく、大きく分けて貴族、平民のふたつに分けられる。が、これらを分ける壁は曖昧で、平民から貴族に、またはその逆の場合も、決して珍しくはない。騎士は階級というより称号に近い。
 また、これらとやや一線を画すかたちで、太古教のドルイド僧たちが、よき相談役として、そして導き手として彼らに随行している。

流浪する王国

 ワイルドギースは"沈黙の鐘"が鳴らない限り(しばしばそれは鳴り響くのだが)、平時には、山間部や沿岸、その他諸侯の領土に含まれない場所で、暮らしている。諸侯の領土が近く、その地の領主が許せば、平民は自由小作農として働き、その見返りとして糧食や武具、または領地の通行許可を得る。

救世騎士団

 時に諸侯の要請で、または"沈黙の鐘"が時と場所を告げた場合、ワイルドギースは、混沌や死、そして悪の軍勢と戦うべく出陣する。彼らが自らを"救世騎士団"と称するゆえんである。
 これらの戦いから得られる報酬や諸侯からの援助が、騎士団維持の大きな助けとなっている。

世界各地で

 騎士団は通常、何隊かに別れて行動している。経済的な問題も無視できないが、それぞれの隊が、それぞれの使命によって、各地で戦いを繰り広げている。それは聖なる偶像を捜す事だったり、神聖な森を守ることであったりする。

沈黙の鐘(サイレント・ベル)

 人の手によっては決してその音を響かせず、自らの意思で音を奏でるこの鐘は、ワイルドギースの間では"沈黙の鐘"と呼ばれ、彼らにとって神聖この上ないものである。
 "沈黙の鐘"は、いくつもの音を奏でる。"徴集の鐘"は、各地に散ったワイルドギースを王の元に集結させ、"加護の鐘"は、騎士たちの魔法の盾となる。"導きの鐘"は、ワイルドギースを戦いの場へといざなう。
 他にも様々な音を奏でる"鐘"だが、その意思を聞き取る事ができるのは高位のドルイド僧だけであるとされる。
 ワイルドギース内に"沈黙の鐘"は複数あり、それらは神聖なる森を危機から救った際、母なる大地の女神より授けられる。

天地千年

 ワイルド・ギースは、祖国を捨てた後、最初に訪れた神聖なる森で、「天地千年を戦いに捧げた後、しかるべき王国を約束する」との神託を賜った。一同はこれに従い、依って立つ地を持たず、戦う事を誓ったのだった。
 そしてこの時に、ワイルドギースに最初の"鐘"がもたらされたのである。

紋章

 かつては系統だった紋章学に基づいた紋章を持っていたワイルドギースだが、世界を巡るうちに、独自の紋章体系を持つに至った。

戦化粧

 一軍を率いる武勇ある者には、ドルイド僧によって戦化粧をほどこされる。これによりその者は、一時的にではあるが、通常とは異なった戦闘能力を持つようになる。


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